レシート蓄積による消費者向けライフログサービス†背景†近年,顧客の購買履歴に基づいた経営戦力が多くの企業によって広く取り入れられています. 膨大な数の購買履歴を分析することで,売れ筋の商品や,性別・年齢別の顧客の嗜好,同時に 購買されやすい商品といった情報を得ることができます. しかし,ユーザの購買履歴は企業側からのみならず,ユーザ自らのために役立てられる可能性があると考えています. 具体的には,レシート情報を利用することで,例えば月々の消費金額を携帯に提示したり,目標上限額を守れなかったら警告したり,あるいは,底値やお店評判を共有するといったサービスを実現できるのではないかと考えております. 研究の目的とアプローチ†ユーザが自らのレシートログを蓄積して,ユーザ自身の生活面や健康面の支援となるサービスの構築を目的としています. 本研究で提案するレシートログサービス全体の図を下に示します. 提案システムは,大きく分けてレシートログサービス基盤(図中央部),レシートログ単体を利用した アプリケーション(頭上部),及び他のライフログとの連携サービス(図下部)の3つから構成されます. まずレシートログサービス単体をどのような目的で活用するかという観点から,家計や金銭面での支援を行う経済アプリ, 適切な食生活を支援する健康志向アプリ,生活の支援を目指す生活向上アプリの3つが構築できると考えています. また他のライフログと連携することによって,単体では実現できない付加価値サービスも提供できると考えています. レシログ:消費者向けソーシャルネットワーク型アプリ†上記のレシートログサービス基盤を利用し,ユーザが自身のレシートをブログのように振り返ったり,コミュニティ内で商品の感想を共有しあうようなアプリを開発しています. 発表文献†
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