背景†宅内の各種センサを含む多様な家電機器をホームネットワークに接続し,多種多様なサービスを提供するホームネットワークシステム(HNS)の研究・開発が進みつつあります.
ネットワークに接続されたテレビやエアコン,扇風機,照明機器,温度計,照度計等の機器(ネット家電)を使用することで,これらの遠隔制御や宅内監視,複数機器の連携制御といった付加価値の高いサービスが実際に開発されています.
既存の省エネ手法の分類†本研究ではまず,国や企業から提案・発表されている様々な省エネ手法を,以下の3つのパターンに分類します. ECO1.ユーザーの我慢・妥協†「暖房は20℃推奨」や「冷房は28℃推奨」といった,ユーザーがある程度我慢・妥協することにより消費電力を削減・省エネを行う手法を指します. ECO2.不必要な利用の削減†「外が明るい時はライトを消しカーテンをつける」や「外出時の消し忘れをなくす」と いった,機器使用の際にムダだと思われる部分を削減することにより省エネを行う手法を指します. ECO3.利用効率の改善†「暖房時は扇風機を併用し,部屋の空気をかき混ぜる」や「エアコンのフィルタはこまめに掃除する」といった,何らかの工夫をすることにより機器の利用効率を挙げることで省エネを行う手法を指します. 以上の3つパターンをさらに「単独機器による省エネ」と「複数機器による省エネ」の2つ分類します. 環境相互作用の導入†発表文献†岡村雄敬,井垣 宏,中村 匡秀, ``ホームネットワークシステムにおける環境相互作用を利用した省エネ機器連携サービスの一構築手法,'' 電子情報通信学会 OIS研究会, vol.OIS2008, pp.013-018, March 2009. |