JST-SCOREプロジェクト発表会に参加しました†2019-01-25 中村 2019年1月19日に,東京・市ヶ谷のJSTで行われた,JST-SCOREの最終発表会(デモDay)に中村が参加しました. 2018年度中村は,東京医療保健大学の小杉尚子先生,新潟医療福祉大学の児玉直樹先生と共に,科学技術振興機構(JST)の社会還元加速プログラム(SCORE)のプロジェクトを実施し, 遠隔音楽療法 に関する共同研究およびビジネス化の取り組みを行ってきました. 遠隔音楽療法とは,音楽療法を提供する療法士と,介護施設や個人宅等の利用者とをネット回線で結び,離れたところで音楽療法を実施する取り組みです.現代では,Skype等のビデオ通話アプリが存在し,簡単に実装できそうと思われがちです.しかしながら,音楽療法は療法士からの伴奏と利用者の歌唱等の音声データを,全二重かつリアルタイムで送信しなければならず,既存のビデオ通話アプリでは実現できません. 我々は,YamahaのNetduettoの技術をうまく取り入れ,施設スタッフや音楽療法士がICTの専門知識を要さずとも,簡単に遠隔音楽療法を実施できるシステムの構築を行いました.また,インターネット上で,療法士と利用者をマッチングし,手軽に音楽療法を予約・実施できるマッチングシステムも試作しました. 1/19はこの成果の最終発表を行い,ベンチャーキャピタルにアピールしてビジネス化の資金を取得することが目的だったのです.残念ながら,資本獲得には至りませんでしたが,この1年の経験は大きなもので,これからの研究,特にスマートヘルスケアのサービスに活用できそうです. チーム小杉のメンバー.画面の中には,群馬・高崎からデモを行ってくれている 音楽療法士の相川直子先生が見えます. 発表会の様子.前のほうにベンチャー・キャピタルの方々がいます. デモブースの様子.いろんな人がデモを見に来ます. 市ヶ谷と高崎を結んだ,音楽療法のデモ.遅延なくふるさとを合唱しました. |