HNSにおける宅内プレゼンスセンシング

背景

特定の位置に人やモノが居るかどうかを判断するプレゼン スセンシングは,機器の自動制御やスマートサービスに幅広 く応用される技術です.自動ドアや自動照明をはじめとし て,家電の節電制御 や,オフィスにおける機器や空調の効 率運転,ビルの廊下の照明制御など様々な局面で利用さ れています.我々の研究グループではホームネットワークシステ ム(Home Network System,HNS)の研究を続けてお り,一般住宅内のHNS に適したプレゼンスセンシング手法に ついて検討を行っています. 屋内におけるプレゼンスセンシングのソリューションとして, 様々なセンサを用いたシステムが提案されている.例えば,赤 外線センサを用いるものや磁気センサを用いるもの,圧 力センサ,超音波センサ,無線LAN,シート型センサなどが存在します.

課題

従来のシステムは,

  • プレゼンスセンサが1つの機器やサービス内で閉じている
  • 高価なデバイスや大掛かりなインフラを必要としたりするため,一般住宅内のHNS に導 入するには敷居が高い.
  • プレゼンスの検知位置を後から動的に追加・削除出来ない
  • 複数のHNS のプレゼンスを連携したスマートシティサービスのようなものは想定していない
    という課題があります.

アプローチ

上記の課題を解決するため本研究では比較的安価な赤外線センサを複数連携 して,HNS 内の様々な場所における人のプレゼンスを取得・ 提供する枠組みプレゼンスセンサ・サービスフレームワーク (Presence Sensor Service Framework,PSS フレーム ワーク) を提案します.
PSS フレームワークは,物理的なセンサデバイスであるプレ ゼンスセンサ・デバイス(Presence Sensor Device, PSD) と,PSD を束ねるプレゼンスセンサ・ターミナル(Presence Sensor Terminal, PST) ,さらに,センサデータを集約して プレゼンスを管理するプレゼンスセンサ・アグリゲータ(Pres- ence Sensor Aggregator, PSA) から構成されます.PST は 接続されたPSD の値を監視し,値の変化がある閾値を超えた 際にPSA に通知する.PSA はPST からセンサ値変化の通知 を受け取ると,当該PSD のID とその値,通知時刻を記録します. PSA はそれぞれのPSD の周辺に人がいるかどうかを,最 終通知時刻から推定・計算するアルゴリズムを実装しており,こ れをWeb サービス(プレゼンスセンサ・サービス(Presence Sensor Service, PSS) と呼ぶ) として公開します. これによって,様々なHNS サービス,アプリケーションは, PSS を介して宅内のプレゼンス情報を取得・利用できるように なります.PSS フレームワークでは,PST およびPSD を必要に応 じて追加・削除することで,プレゼンスの検知位置を動的に構 成することが出来ます.また,PSA をカスケードしてクラウド上 に置くことで,複数のHNS におけるプレゼンス情報を連携し たスマートシティサービスを実現することも可能です.

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発表文献

  • 樫尾 勇樹, 渡邊 雄一, まつ本 真佑, 佐伯 幸郎, 中村 匡秀 , ``ホームネットワークシステムにおけるプレゼンスセンシングのためのサービスフレームワークの提案,'' 電子情報通信学会技術報, vol.113, no.210,IN2013-10, pp.001-006, September 2013.

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Last-modified: 2014-02-27 (木) 22:35:00