ホームネットワークシステムにおける デバイス状態ログマイニングのためのサービス指向プラットフォーム

背景

近年,身の回りの様々な機器のデジタル化,ネットワーク化が進んでおり, それに伴ってデジタル機器の操作履歴や環境情報といったログが容易に取得できるつつあります. これらのログは,機器を利用した人やその場の環境を特徴付けるものであり,様々な活用例があると考えられます. HNSでは,各機器がネットワークに接続されているため, 機器の稼働状態や,機器が計測した環境値を容易に取得できます. 我々はこのような機器の状態や環境値などのログを,デバイス状態ログと呼び,様々なサービスへの活用を検討しています. これらデバイス状態ログを長期間蓄積することで,様々な付加価値サービスを実現することが可能です. 例えば,「テレビを長時間つけていた」「外が明るいのに照明を利用していた」といった機器使用状況の振り返りによるライフ スタイルの把握や見直しのほか,消費電力量を振り返ることで省エネを促すといったことが考えられます. また,個人の嗜好や生活パターンをログから推定し,ユーザそれぞれの好みに応じた個人適応型サービスの実現といった利用方法も考えられます.

課題

しかしながら,家庭には多種多様な家電やセンサがあり,一定時間間隔で蓄 積されるデバイス状態ログはその容量が肥大化する傾向にあります. そのような膨大なデバイス状態ログから必要なデータを抽出することは容易ではありません. また,現状ではデバイス状態ログを活用するサービスそれぞれが,独立にログか ら必要な情報をマイニングしているため,サービス間でのマイニング結果の再 利用はほとんど行われていません.

目的とアプローチ

本研究では,デバイス状態ログから必要なデータを効率よくマイニン グするためのプラットフォームを提案します.提案プラットフォームはデバイス 状態ログのマイニングを2 段階に分けて実施します.まず,再利用性が高いデー タをマイニングしておき(第一段階マイニング),次に,サービス開発者は用意 されたAPI を利用することで,第一段階マイニングによって整形されたデー タから必要なものを取得します(第二段階マイニング). 提案プラットフォームのアーキテクチャを下図に示します.

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発表文献

瀬戸英晴, まつ本真佑, 中村匡秀, ``ホームネットワークシステムにおける デバイス状態ログマイニングのためのサービス指向プラットフォーム,'' 電子情報通信学会技術研究報告 CPSY2011-36, vol.111, no.255, pp.73-78, October 2011.


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Last-modified: 2012-02-22 (水) 13:54:00