* ホームネットワークシステムにおける機器状態ログからのエネルギー浪費行動の検出[#e0f6289b] ** 背景 [#bdd79ec4] 家庭におけるエネルギーの増加が著しく,家庭における省エネが叫ばれている.~ 省エネに対する取り組みは多種多様であるが,家庭におけるエネルギー浪費行動の削減することが重要であると考えられる.~ ホームネットワークシステム(HNS)と呼ばれる、家電機器やセンサをネットワークに接続したシステムが存在する.~ HNSは複数の家電を同時に制御することが可能で,状態取得APIを実行することで各機器の状態を把握することも可能である.~ 我々は以下図のような実験環境にてHNSを構築しており、 HNSを浪費行動の削減手法として,利用することを目的として研究を行う.~ ~ CENTER:&ref(HNS.png); CENTER:図1:HNS実験環境 ** 従来サービスの限界 [#nd11ad98] 従来サービスでは電力消費量をグラフなどで可視化を行っている.~ 例えば,図2のようなGoogle Power Meterがある.~ Google Power Meterは電力計に取り付けて消費電力をWebで確認できるデバイスである. CENTER:&ref(googlePM.png); CENTER:図2:Google Power Meter しかし,グラフの解釈はユーザ自身にゆだねられる為に,浪費行動となる箇所を発見することが困難であるだけでなく,ユーザの省エネ意識の高さにも左右される.~ ** 提案手法 [#i3e92716] -Step1.エネルギー浪費行動をユーザが浪費行動定義ルールに基づいて作成する. -Step2.HNSから機器状態ログを取得し,DBに蓄積する. -Step3.機器状態ログDBを解析し,浪費行動定義ルールに合致するログを検出する. CENTER:&ref(flow.png); CENTER:&ref(flow.JPG); CENTER:図3:提案システムの枠組み ** 評価実験と結果 [#z9ee3751] HNSにて5日間生活を行い浪費行動を検出する.~ エネルギー浪費行動を24種類作成した.~ 18件の浪費行動を検出することができた.~ 図4は検出された浪費行動の1つでユーザ不在時の機器の使用を表している. ~ CENTER:&ref(result.png); CENTER:図4:実験結果(ユーザ不在時の機器の使用) ** 発表文献 [#o1abe3a6] 北岡賢人, 瀬戸英晴, まつ本真佑, 中村匡秀. ''ホームネットワークシステムにおける機器状態ログからのエネルギー浪費行動の検出.'' 電子情報通信学会技術研究報告, Vol.110, No.450, PP.37-42, 電子情報通信学会, March 3-4, 2011