#author("2019-03-18T07:55:41+00:00","default:admin","admin") [[Research/SmartHome]] * 様々なアプリと連携可能なリアルタイム顔識別デバイスの研究 [#p09f23dd] ** 研究背景 [#rd12c7ab] 画像処理やAI技術の急速な発展により,カメラなどにより取得した顔画像をもとに個人を識別する,コンピュータビジョンを用いた顔識別機能が様々なアプリケーションにおいて利用が進んでいます. ~ しかし,顔識別機能はアプリケーションへの新たな付加価値を与える一方,アプリケーションへ実装する際には,再利用性の低さによる開発の負担や,カメラやその周辺デバイスなどのリソース共有性の欠如などが問題となります. ** アプローチ [#o0d70aa6] そこで本研究では,あらゆるアプリケーションから利用できるような顔識別用サービスを提供するセンサデバイスである,''顔識別センサボックス''を提案し,これらの問題の解決を目指します.~ 顔識別センサボックスは,接続したカメラで撮影を行い,顔が検出された際にはコグニティブサービスを用いた顔識別を行うことで,映った人物を特定します.~ 識別結果は,あらかじめサブスクライブされた複数のアプリケーションに対して,Pub/Sub型のメッセージングモデルを用いて通知されます. ** 顔識別センサボックスの利点 [#l552f690] 顔識別センサボックスでは,同一空間で顔識別を必要とする複数のアプリケーションが,一つのセンサボックスを利用し,個々のタイミングで識別結果を利用することができるため,リソースの共有性が高くなります.~ また,顔識別に関する処理はセンサボックス側に委譲できるため,開発者はアプリケーションの設計にかかる手間を減らすことができ,提供するサービスの本質への注力が可能になります.~ また,アプリケーション内での依存を減らせるため,結果としてスケーラビリティの向上が期待できます.~ 顔識別センサボックスの利用例として,オフィスにおいて,入口に1台顔識別センサボックスを設置し,カメラの前を人間が通過する際,顔識別を行うと同時に勤怠管理の登録や,部屋への入退室記録の作成を行い,対象ユーザのPCのロックが解除され,個人に合わせたスケジュールやリマインダーの実行などを行う,といった,一連のサービスなどが挙げられます. ** 発表文献 [#ibc9ad79] - [[平山孝輔, 佐伯幸郎, 中村匡秀, ``様々なアプリと連携可能なリアルタイム顔識別デバイスの開発,'' 電子情報通信学会技術報告書, no.SC2018-23, pp.1-6, November 2018. (神戸大学 瀧川記念学術交流会館) :http://www27.cs.kobe-u.ac.jp/achieve/data/pdf/1335.pdf]]