[[Research/HNS]]
*他サービスとの連携を考慮した時間駆動型ホームネットワークサービス基盤の拡張 [#aee44b9a]

**先行研究:時間駆動型ホームネットワークサービス [#bd091e72]
時間の概念を導入した家電制御サービス''[[時間駆動型ホームネットワークサービス>http://www27.cs.kobe-u.ac.jp/wiki/home/index.php?Research%2FHNS%2F%A5%EA%A5%A2%A5%EB%A5%BF%A5%A4%A5%E0%C0%A9%B8%E6]]''を提案しました.~
時間駆動型ホームネットワークサービス(以降,時間駆動サービス)は,時刻や時間間隔を考慮して複数の機器を連携制御するサービスであり,時間駆動サービス実行基板上で管理・実行されます.時間を考慮する事で,5分後にテレビをつけて,60分後にユーザの外出時にテレビの電源を消し,カーテンを閉める,といったユーザのライフスタイルに合わせた高度な機器制御が可能となります.


**時間駆動型ホームネットワークサービスと他サービスの連携 [#w8c14e2e]
今日,地図・検索などソフトウェアの便利な機能がサービスとしてネットワークに公開され,様々なアプリケーションと組み合わせて(''マッシュアップ'')高度なアプリケーションの迅速な開発が可能となってきています.~
時間駆動サービス実行基盤においても,サービス化・公開を行い,他サービスと連携する事でより高い付加価値が創出できると考えられます.~
そのために,時間駆動サービス実行基盤を以下の点において拡張し,新たな基盤''TD-HNS''を構築します.
***拡張E1:タスク登録のためのインターフェースの公開 [#udc09220]
時間駆動サービスは外部へ公開されていないため,他サービスからの利用が不可能となっています.そこで,インターフェースを外部へ公開する事で他サービスからの利用を可能とします.

***拡張E2:標準的なインターフェースの利用 [#yd6aa600]
現状の時間駆動サービス実行基盤では,専用のGUIを用いる必要があるため他サービスとの連携が難しくなっています.~
更に,利用できる家電機器の情報が実行基盤に埋め込まれてしまっているため,家電機器の情報を新たに追加/削除する事で出来ません.~
そこで,標準的なインターフェースを時間駆動サービス実行基盤に利用します.


**ケーススタディ [#r11deba1]
***マクロ連携サービス [#o2f6afae]
マクロとは,「特定の操作手順をプログラムとして記述して自動化する機能」を指します.~
頻繁に使う処理をマクロとして保存しておくことで,必要な時に誰でも簡単に実行できるというメリットがあります.

''HNSにおけるユーザによって頻繁に行われる機器操作''をマクロとして保存し,必要な時に応じて簡単に実行できるような仕組みを提供するマクロサービスを作成しました.~
マクロサービスでは,一連の機器操作群を動作間隔を指定し名前をつけてマクロとして登録できます.

TD-HNSと連携する事で,マクロとして登録されている機器操作群が指定時刻に実行されます.

#ref(macro.JPG);

***スケジュール連携サービス [#gae397ea]
スケジュール管理サービスとは,「個人がスケジュールを管理する事で出来るサービス」であり,ネットワークを通じて利用できる主なものとしてGoogleより提供されている[[Googleカレンダー>http://www.google.com/intl/ja/googlecalendar/tour.html]]や,Plaxoより提供されている[[plaxo>http://www.plaxo.com/?lang=ja]]が存在します.~

一般に,スケジュールは「2009年12月20日10時00分」で表されるように日時と内容より構成されています.~
TD-HNSと連携する事で,スケジュール内容に応じた機器操作群がスケジュール日時に実行されます.

#ref(MasuUp.PNG);

また,スケジュール内容に応じた機器操作を実行するために,「ルール」を設定する必要があります.~
ルールは「キーワード」と「機器操作」より構成されています.~
登録されているキーワードが含まれるスケジュールがあった場合に,そのスケジュール日時に機器操作が実行されます.

#ref(rule.JPG);

**発表文献 [#a5430307]
[[福田 将之, 井垣 宏, 中村 匡秀, 他サービスとの連携を考慮した時間駆動型ホームネットワークサービス基盤の拡張, 情報ネットワーク研究会, vol.IN2008-205, pp.433-438, March 2009>http://www27.cs.kobe-u.ac.jp/achieve/data/pdf/1022.pdf]]


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