ホームネットワークシステム(HNS)におけるリアルタイムな家電制御サービスの実現

背景

人々の日常生活は,一般に生活リズムと呼ばれる周期的な行動パターンに基づいて行われており,その行動パターンに基づいて,様々な家電機器も利用されています. 毎日ほぼ変わらず繰り返されている家電機器の動作を自動化する事で家電操作の手間を省き,ユーザーの快適な生活をサポートする目的より今回,制御工学の分野で元来用いられているリアルタイム制御の概念をHNS内の家電制御に適応して,より便利で付加価値の高いサービス・アプリケーションを実現しました.

サービス概要

HNS内の家電機器を,指定された時刻に動作させるサービスです. ここで,機器動作と動作時刻の組み合わせをタスクと呼ぶ事にします. 以下にある男性の生活リズムを表に示して具体的に説明します. この場合,7時5分にカーテンが開き,テレビがつく,7時10分に照明がつくなどの機器動作が自動で行われます.

ある男性の生活リズム.PNG

システム

システム.PNG

一連の流れ

  1. ユーザーはタスクが書かれたサービス定義書を作成します. (この際に,エディタとしてHNSリアルタイムサービス作成GUIを用います.)
    CURTAIN,FAN,TV,LIGHT
    open,on,on,setBrightness
    -,-,-,5
    2008/4/8/7/0/0,100,2008/7/7/12/15/0,600

  2. 作成したサービス定義書をHNSリアルタイムサービス実行基盤に登録し,その後実行します.
  3. 実行時刻に来たタスクは実行基盤によって呼び出され,HNSサーバーを通して機器動作が実行されます.

HNSリアルタイムサービス実行基盤

WEBサービスとして実装されており,メソッドとして「タスク登録」,「タスクの情報取得」,「タスクの実行」,「タスクの取り消し」,を持ちます.

  1. タスク登録
    システムへタスクの登録を行います.

  2. タスクの情報取得
    システムに登録したタスクの情報取得を行います.

  3. タスクの実行
    登録したタスクの実行を行います.

  4. タスクの取り消し
    タスクの実行取り消しを行います.

HNSリアルタイムサービス作成GUI

ユーザーがサービス定義書を作成する為のアプリケーション.Adobe AIRを用いて実装しました. アプリケーション画面を以下に示します. 機器がアイコンで視覚的に分かりやすく表示されており,ユーザーの選択結果が随時表示されるようになっています.

アプリケーション画面.PNG

トップ   新規 一覧 検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS