マイクアレイネットワークとバーチャルエージェントを用いたHNS向けハンズフリー音声インタフェース

背景

ホームネットワークシステム(HNS)では,家毎に異なる多様な環境において,様々な機器やサービスが提供されます.よって,ユーザにとって学習コストが低く操作しやすいユーザインタフェースが求められています.音声によって機器やサービスを操作する音声インタフェースは,従来のリモコンや操作パネル等に比べて学習コストが低く手軽なため,HNSの操作インタフェースとして有望な技術のひとつです.我々の研究室でも実際のHNS上に混合主導型音声インタフェースを構築しています.
しかし,従来の音声インタフェースには実用化にあたって以下の2つの問題があります.

  1. 接話マイクの利用が前提となっている 日常生活の中でヘッドセッド等を装着することはユーザにとって負担となります.
  2. システムからのフィードバックが音声のみ システムとの対話が機械的で煩雑なものになってしまいます.また情報量が多くなるとフィードバック音声が長大化してしまいます.
    よって,マイクの存在を意識させず,音声以外の情報も使ったマルチモーダルなインタフェースが求められています.

キーアイデア

1つ目の問題点に対して,マイクアレイネットワークという手法に着目しました.マイクアレイネットワークとは,複数のマイクを敷き詰めたマイクアレイをネットワークで接続し,協調動作させるシステムです.マイクアレイを天井に設置することで,ユーザはHNSに対して部屋のどこからでもマイクを意識せずに音声を入力できます.
2つ目の問題点に対しては,バーチャルエージェントを導入することで対応します.バーチャルエージェントを用いた対話形式のインタフェースは,親近感や対話の現実感から次世代のユーザインタフェースとして有力視されています.ユーザはエージェントに話しかける形式で家電機器を操作できます.

実装

評価

発表文献


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