クラウドを活用した家電リモコンサービスの検討

背景

学習リモコンシステムは宅内の様々な家電機器のリモコンを統合できる便利なツールであり,最新のホームネットワークシステムでも利用されている.しかしながら,機器の信号は各家庭の住人自らが登録・管理しなければならず,機器や操作数が増えた場合に住人の負担が大きくなる.そこで本論文では,クラウドを活用した家電リモコンサービス(Remocon as a Service,RaaS) を提案する.RaaS のキーアイデアは,機器の信号をクラウド上で管理し て複数のユーザで共有し,様々なアプリケーションからサービスとして利用することである.クラウドを活用することで,RaaS は従来の課題であった信号登録の負担や,制御機能と操作インターフェースとの密結合の課題を解決できる.本稿では,赤外線通信に対象を絞り,RaaS のアーキテクチャ,主要なDB の設計,操作インターフェースの考察を行う.また,Raspberry Pi とLIRC を用いた赤外線信号モジュールの試作を行い,RaaS の実現可能性を確認する.


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