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石垣市の介護施設・あかゆらを訪問しました

報告者:中村 2018-11-07

2018年10月18日~21日の日程で,石垣市の介護施設・あかゆらを訪ね, データセントリック脳健診のお手伝い,および,遠隔音楽療法の機器設置・テスト を行いました.

あかゆらは,認知症高齢者に対応した通所からグループホームまで,幅広い 介護サービスを提供している施設です.今回,東京医療保健大学の小杉先生と 行っているJSTの事業(JST-SCORE) 「遠隔音楽療法」のシステムの導入のため,施設を訪れました.

また,施設長の當山房子先生に石垣島,八重山の離島の脳健診のサポート を依頼され,新潟医療福祉大学・児玉先生とともに,デジタル機器を用いた 認知症スクリーニングのための脳健診を行いました.中村の担当は, 最新のペンタブレットを使ったCDT(Clock Drawing Test)および CCT(Cube-Copying Test)の実施でした.従来,ペンと紙で行っていた 検査ですが,この新しい方式では筆圧や書き順など,細かなデジタルデータ が取得できることが特徴です.

1日目は八重山の離島・小浜島を訪れ,夜に検査を行い,2日目はいったん石垣 に戻ってすぐに黒島にわたり,昼から検査をしました.3日目は石垣のある 公民館にお邪魔して,体操の後の時間を利用して約30名の検査をしました.

高齢化が進む離島においては病院が近くになく,認知症の拡がりは住民に とっての脅威です.今回は島の現状を調査すべく,當山先生がボランティアで 調査を願い出たということでした.調査には,當山先生,児玉先生,中村とともに, 竹富町の職員3名が付き添いました.中村もなんとか役に立とうと,PCの知識と コミュニケーション能力を駆使して,頑張りました.

3日目の午後は,遠隔音楽療法の機器設置とデモンストレーションを行いました. 群馬・高崎の音楽療法士の先生と,石垣のあかゆらを結んで,音楽療法のデモをしました.高齢者はみな興味津々で,楽しんで歌を歌っていました.これから遠隔音楽療法のプロジェクトは様々な拠点で行い,その有効性と課題を実地検証していく予定です.


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