Research/SmartCity

救急出動記録の時空間情報への変換による救急車の動態可視化

背景

近年、高齢化の影響で救急隊の出動要請は年々増加し続けています。

しかし、自治体の財政などの問題で、救急隊を大幅に拡充することは見込めません。

よって、増え続ける要請に対し、限られた救急隊のリソースをいかに効率よく割り当てるかが重要です。

そのためには、不備の救急要請や出動記録を分析し、時間によって変化する需要や出動の実態をきちんと把握する必要があります。

課題

最近の消防局では、最新のICTシステムを用いて、消防や救急の様々なデータを記録、管理する取り組みが始まっています。

しかし、ここで蓄積されたデータを分析するには相当なデータ分析スキルが必要となるので、消防局職員自らが現状の業務の合間に分析を行うのは非常に困難です。

目的とアプローチ

こうした問題を解決するため、データ分析の専門知識を持たない人でも手軽に過去の救急車の動態を把握できるように、ADR(Ambulance Dispatch Reviewer)を開発しました。

ADRは、蓄積されたデータをもとに、過去の任意の時刻での救急所の位置と動態を算出し、地図上にわかりやすく可視化するアプリです。

ADRは、大きく分けて2つのアプローチからなります。

一つ目は、救急出動記録の時空間情報への変換。

二つ目は、時空間情報の可視化です。

これらを行い、実際に神戸市消防局の過去6年間、約46万件のデータを入力して、可視化を行いました。

ADR.jpg

発表文献

矢吹 直也, 香川 拓大, 佐伯 幸郎, 中村 匡秀, 内藤 真貴子, ``救急出動記録の時空間情報への変換による救急車の動態可視化,'' 電子情報通信学会技術研究報告, vol. 118, no. 485, LOIS2018-70, pp. 85-90, 2019年3月.


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Last-modified: 2019-03-05 (火) 14:48:35 (17d)