*ホームネットワークシステムにおける音声と視線を用いた複合的操作インタフェースの提案 [#k1e076bc] **ホームネットワークシステムにおける状況 [#redf3352] 近年,様々な情報機器や通信機能を備えた機器やネットワーク家電及び通信サー ビスが提供されるようになってきています.そして,機器やサービスは多く のユーザ が利用するようになってきており普及しつつあります.また,新たな機能を 追加し たネットワーク家電及びネットワーク家電を利用したサービスの研究が盛んと なってきています.このように将来,さらに多くの新たなサービスや機能が提供され ていくと考えられます.~ &ref(hns_0.jpg);~ **現在のホームネットワークシステムにおける操作方法 [#y34071b1] しかし,機器やサービスが増加することによりユーザが家電のサービスや機能 を操作することが困難となってくる状況が考えられます.例えば,市販されてい るほとんどの家電機器には専用のリモコンが付属されています.一般家庭には多数 の家電機器があり,家電のリモコンが増加するため,ユーザが操作したいとき対 応するリモコンを探す探索コストが増大します.また,各家電の機能が増えるとリ モコンのボタンが多くなるため,操作したい機能に対応するボタンを学習する必 要があります.また,買い替え等で機器が変わるとまたボタンの配置や意味を再度学 習する必要があります. **従来研究における直感的なユーザインタフェース [#f4074322] 近年では,機器を操作するための学習コストが増加しているため,直感的なユー ザインタフェースが注目されてきています.例えば,見ている機器を直接操作対象 とする方法や,音声認識を用いて,機器名と操作コマンドで機器を操作する ことが可能な操作方式があります.しかし,音声認識においては,操作 可能機 器が多数存在しているときには,認識率が下がるという問題があります.また,機器 名を覚えなければならず,同種類の機器が複数存在し個別に操作するときは,機 器に番号を割り振る等のユニークな名前付けが必要となります.一方,視線計 測における機器制御方式では,機器を注視しているのか,偶然その方向を見てい るのかを判断できない問題があります. **視線情報および音声認識を組み合わせたユーザインタフェース [#aa81059d] このように現状の方式ではいくつかの課題があります.そこで,本研究では音声認 識及び視線計測を組み合わせることで,双方のメリットを生かしたユーザインタ フェースを提案します.本研究においてユーザインタフェースを組み合わせる目的 は,音声による操作精度を向上し,視線により操作のユーザビリティを向上させ ます.~ ~ アプローチとして,音声認識及び視線計測を用いた家電操作インタフェース を提案します.具体的には,視線計測装置を用いてユーザの注視情報を取得し,注 視した時点での注視方向の家電機器のみを操作対象とし,その機器の操作に必 要となる音声認識のパターン(家電及び操作コマンド数) を動的に再構築するこ とで音声認識の精度を向上させます.本研究では提案手法を用いたシステムを実装 し,評価実験を行いました.~ ~~ &ref(gavac480x150.jpg);~ ~~ &ref(reconstruction480x144.jpg);~ **関連研究発表 [#v5f88dec] Naohiro YUASA, Kohei MITSUI, Hiroki SAKAKIBARA, Hiroshi IGAKI, Masahide NAKAMURA, and Ken-ichi MATSUMOTO, ``Operating Networked Appliances Using Gaze Information and Voice Recognition,'' In In Proc. of the IASTED International Conference on Human Computer Interaction (IASTED-HCI 2008), pp.107-112, March 2008. (Innsbruck, Austria) [[PDF:http://se.naist.jp/achieve/pdf/295.pdf]]