#author("2022-05-12T11:39:47+00:00","default:admin","admin") #author("2024-01-10T00:47:59+00:00","default:admin","admin") [[Research/SmartCity]] *背景 [#f96d84d2] 近年より,我が国が目指すべき未来社会として超スマート社会 (Society 5.0) が提唱されています.超スマート社会では,今までインターネットにつながっていなかった様々なモノ (センサ, 建物,車,家電など) がインターネットに接続されるIoT技術の活躍により,モノとモノ・モノとヒトがつながり,あらゆる人が必要な時に質の高いサービ スを享受できるようになることが期待されます. また,今後も様々なIoTデバイスの普及が予期される中,それらを統合管理し,連 携を効率的にするための土台となるIoTプラットフォームが各ベンダより提供されています. *課題 [#l0700677] IoTプラットフォームとIoTデバイスの連携の手順として,プラットフォームとデバイスの橋渡しをする"アダプタ"の開発や,デバイスをプラットフォームに"プロビジョニング(配備)"するといった作業が必要になります.これらはプラットフォームやIoTデバイスに対する専門的な知識が必要であるため,プラットフォームとデバイスの連携は容易ではありません. *目的とキーアイデア [#c54c7d6e] 本研究の目的は異種IoTとIoTプラットフォームの連携を容易化することである.本研究ではキーアイデアとして,異種IoTデバイスとIoTプラットフォームを仲裁するサービス "IoT Mediator" を提案します. &attachref(./architecture_iotmediator_overall.jpg,30%); &attachref(./architecture.jpg,30%); IoT Mediatorを導入した全体アーキテクチャ *IoT Mediator [#q3e9660e] IoT Mediatorは以下の要素で構成されています. - A0: アダプタ開発の標準化 - A1: アダプタ登録サービス - A2: デバイス登録サービス - A3: 制御命令ルーチングサービス &attachref(./architecture_iotmediator_detail.jpg,30%); &attachref(./detail.jpg,30%); IoT Mediatorの詳細アーキテクチャ IoT Mediatorを導入することで,プラットフォームの知識を要さない標準的なアダプタ開発や,簡単なデバイスのプロビジョニングが実現します. * ケーススタディ [#x0e3136f] ケーススタディでは,提案するIoT Mediatorを用いて,4つのIoTデバイスをFIWAREというIoTプラットフォームと連携させた後,それらのデバイスを連携動作させる防災アプリの開発を行います. &attachref(./casestudy_architecture_new.jpg,30%); &attachref(./casestudy.jpg,30%); 防災アプリの動作の流れ