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* 2018年度 博士論文・修士論文・卒業論文発表会 無事に終わりました! [#o67c7380]

2019-03-05: 中村

2018年度も終わりに近づいております.2019年2月に行われた,博論,修論,卒論の発表会をまとめて報告します.

今年度も学生は皆頑張って,自分の研究成果を論文にまとめました.
今年度,修了・卒業するのは,以下の学生たちです.

- 博士後期課程: 鈕 龍
- 博士前期課程: 香川 拓大
- 学部課程: 矢吹 直也,平山 孝輔, 室谷敏生

それぞれ修了・卒業するためには,課程に応じた論文を執筆して,発表する必要があります.また,厳しい質問(=試験)にもきちんと自分の意見で答えて,自分の研究のすばらしさを主張しなければなりません(=ディフェンスという).

結論から言うと,みな最大限の努力をして論文を書き,立派な発表ができたと思います(教員バカ的なコメント?).しんどかったでしょうが,この経験はこれからの人生に必ず役に立つと思います.

** 博士論文公聴会 [#wc6370ac]

鈕君の公聴会は,2019-02-07の午前10:30から,S514で行われました.

学位論文のタイトルは,

- Achieving Healthy and Quality Life of One-Person Households Using IoT and Machine Learning
-- (IoTと機械学習を用いた独居者の健康な生活の維持・向上に関する研究)

です.

増え続ける独居者の生活を,IoTと機械学習で見守り,その人に会った介入を行うことで,高いQoLの生活を維持しようとする研究です.研究は,(R1) 宅内生活データの収集基盤の開発,(R2) 宅内日常生活行動の認識技術の開発,(R3) 生活リズムの把握と,改善・維持のための介入,という3つの柱から構成されています.
増え続ける独居者の生活を,IoTと機械学習で見守り,その人に寄り添った介入を行うことで,高いQoLの生活を維持しようとする研究です.研究は,(R1) 宅内生活データの収集基盤の開発,(R2) 宅内日常生活行動の認識技術の開発,(R3) 生活リズムの把握と,改善・維持のための介入,という3つの柱から構成されています.

発表は約45分,修士課程,博士課程を通してやってきた研究を,わかりやすく審査委員の先生方の前で発表しました.主査は上原先生,副査は鳩野先生,横川先生,中村でした.技術的な質問,厳しい突っ込み,将来のビジョンなど,約30分の質疑応答が行われ,無事に公聴会は終了しました.

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** 修士論文公聴会 [#tbf50f83]

修士論文の公聴会は,2019-02-12~13の2日間の日程で,LR302教室で行われました.

中村グループからは,1日目の午前に香川君が修士論文

- オープンデータを活用した個人適応型防犯情報サービスの研究開発

を発表しました.

兵庫県警や神戸市が公開するオープンデータを利用して,住民個人に合わせた
情報の可視化や自衛の促しを行う技術開発を行いました.

開発されたアプリケーションであるPRISMやCrimeChartは,兵庫県警にも
協力いただいて,評価されました.またこれらは,兵庫県が始めた
[[ひょうごふれあいランニングパトロール(ふれぱと):http://www.fure-pat.com/]] の取り組みにも生かされています.

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** 卒業論文発表会 [#j14cc0ac]

卒業論文の発表会は,2019-02-21の1日間,LR302教室で行われました.
中村グループからは,以下の3件が発表されました.

- 矢吹:救急出動記録の時空間情報への変換による救急車の動態可視化
- 平山:様々なアプリと連携可能なリアルタイム顔識別デバイスの研究
- 室谷:群衆知を活用した災害時の避難促進アプリケーションの研究開発

発表前にスライドのチェックをする3人.

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矢吹は,神戸市消防局の救急隊の出動記録を,地図上に可視化するアプリケーションAmbulance Dispatch Reviewer (ADR) を開発しました.救急隊の出動は,専用のICTシステムでどんどん記録されていきますが,蓄積されたビッグデータは専門知識がなくては分析できません.よって,職員が仕事の合間に行うことは困難でした.ADRは,離散的に記録されたイベントデータの間を,救急車の動態,および,おおよその位置を1分単位で補完し,Webの地図上に可視化します.ユーザは,専門知識なしに,過去の任意の出動を分単位で地図上に再生できます.消防局の現場の方々にも使っていただいています.

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平山は,顔識別の機能を,いろいろなシステムに容易に組み込めるセンサデバイス「顔識別センサボックス」を開発しました.顔識別は近年パスワード認証やロボット対話などに利用されていますが,それぞれのシステムに閉じて組み込まれており,その機能を別のシステムと共有したり,1回の顔識別で複数のシステムを認証したりということが困難でした.顔識別センサボックスは,pub/sub通信とコグニティブAPI(Microsoft Azure Face API)を活用して,様々なアプリに顔識別機能を提供できるIoTデバイスです.現在,老人介護システムに設置して,利用者の方それぞれ個人に応じた挨拶を行うようなシステムを開発しようとしています.

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室谷は,災害時の避難意識を向上させ適切な避難行動を提案するアプリケーション「CANDLE (Crowd-Assisted Navigation for Disaster Localization and Evacuation」を開発しました.災害大国日本では,避難意識の欠如から災害の犠牲になる人が少なからずいます.CANDLEは,避難中の群衆が災害の状況をスマートフォンで撮影し,クラウドに集約して可視化することで,自分の身の回りの危険度を可視化し,まだ避難行動を起こしていないユーザの避難意識を高めようとしています.

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*** 卒論発表を終えて [#x4350505]

さちを先生からお疲れ様のピザの差し入れがありました.
3人とも嬉しそうにほおばっております.

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とにもかくにも,みなさんお疲れさまでした.正式な修了・卒業判定は,3月の教授会で行われます.

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