#author("2019-03-18T10:02:39+00:00","default:admin","admin") #author("2019-03-18T10:04:45+00:00","default:admin","admin") [[Research/SmartHealth]] * 認知症者のための音声対話システムにおける個人向けヴァーチャルエージェントの生成 [#gb1fa863] * 認知症者のための音声対話システムにおける個人向けバーチャルエージェントの生成 [#gb1fa863] ** 背景 [#ba33ec7e] 近年,日本は超高齢化社会に直面しています.内閣府発表の高齢社会白書によると,2025年には認知症患者数が700万人を超えると言われ,これは65歳以上の高齢者のうち5人に1人が認知症に罹患する推計となっています.そのため認知症患者のためのケアや支援が必要とされています. 認知症患者に対するケアにおいては,パーソンセンタードケア(PCC)が理想的なケアの一つとされています.PCCは認知症者一人ひとりを尊重し,その人の立場に立って理解することによってその人個人に寄り添ったケアを提供することです.PCCは,画一化されたケアとは異なり,ケア対象者個人をよく観察する必要があり,ケア提供者に精神的にも肉体的にも大きな負担をかけてしまいます.そのため,人手でPCCを行うには限界があります. ** 課題 [#l2d24012] そのような背景から,私たちはバーチャルエージェント(VA)を活用した認知症患者のためのPCC支援システムを開発しています.VAはPC上で動作する,ひとの見かけをしたチャットボットプログラムであり,音声認識,音声合成技術を利用して,実際の人間と会話しているように,コミュニケーションを取ることができます. 現在のシステムはVAとして非実在の人工的なキャラクタのモデルを利用しています.社会心理学において,人同士のコミュニケーションでは外見が相手に対する印象に大きな影響があるとされています.これはVAにおいても,コミュニケーションを取るうえでは同様に外見が重要と考えられます.そして,現在のシステムにおいてVAの外見を認知症者に受け入れてもらえないことが原因で,馴染みのないエージェントからのケアやアドバイスに対して興味を持ってもらえず,耳を傾けられないことがあります.その結果,PCCの効果を十分に発揮させられず限界を生じさせています. ** 目的とアプローチ [#na8fee23] そこで本研究では,PCC支援システムによるケアに認知症患者がより興味を持つことで,ケアを効果的なものとするためのVAを生成するシステムを提案します.このVAを生成する手法には顔写真1枚を利用します.これによって認知症患者個人に馴染みのある人物や,認知症者に対して説得力のある人物を容易にVAとして表示させることが可能になります. ** サービスのアーキテクチャ [#t3919a9e] &attachref(mpagent.jpg); ** デモ動画 [#x0dad797] [[デモビデオ>デモビデオ#ucd07a5b]]