日本は,世界に類をみない超高齢化社会を迎えています.
そのため,高齢者が安心安全に過ごせる 老後の生活の質の向上(QOL)に関心が高まっており,住まいのバリアフリー化や日常行動の異常を検知する技術の創出など様々な分野で研究が行われています.
その中でも,高齢者を遠隔から見守るサービス高齢者向け見守りサービスが高齢者の自立した生活を支援する,あるいは介護や看護の負荷を減らす手段として注目を集めています.
製品や研究においても多くの見守りサービスが存在します.
しかし,これらの多くは技術の発達とともに技術中心の考えによって作られています.
そのため,消費者から見た時に自分自身の予算や必要なサービスの品質などの消費者自身に適応した見守りサービス(テーラーメイドな見守りサービス)の実現はこれからの課題となっています.
本研究の目的は,各消費者に適応できるテーラーメイドな見守りサービスの実現になります.
上記の目的実現のため,見守りサービスの分析を行うフレームワーク「見守りサービスモデリング」や見守りサービスの分類手法などを提案しています.
これらの体系的な分析を行い,消費者の立場にあった見守りサービスを共通して利用できるプラットフォームの開発を行うことで,目的実現を目指します.