(2019-03-28 報告者:中村)
2019年3月20日~25日の日程で,フランス・グルノーブルにあるUniversity of Grenoble Alpes (UGA) を訪問しました.
UGAとシステム情報学研究科とは,昨年,大学間協定を締結しました. その中で,共同研究や学生の交換留学に関する制度が整いつつあります.
今回の訪問の目的は,UGAのLydie du Bousquet 先生との共同研究と, 5月から神戸大に3か月間インターンとして来日する4名の学生の面談を行う ことでした.
Lydie先生との研究では,機械学習を載せたソフトウェアシステムを どのように設計,テストするかという問題について,議論をしました. AIシステム,特に機械学習が組み込まれたシステムは,データや 環境に応じて振る舞いが適応的に変化します.そのため,システムを 実装する前に仕様を定義することが極めて困難であり,従来の ソフトウェア工学のアプローチが通用しません.今回は,こうした現状の 把握と整理,スマートホームにおける空調サービスを例題とした ケーススタディについて考察しました.
また,大学でのセミナーを依頼され,1時間ほど講演してきました. 発表内容は以下のタイトルです.
IoT and Machine Learning''
この春,Dを卒業した鈕龍君の最新の成果をかいつまんで,1時間ほど 話してきました.教員,学生合わせて20名ほど聞きに来てくれました.
また,インターンで受け入れる学生4名との面談も行いました. 4人ともLydie先生の受け持ちの学生で,ソフトウェアの検証・テスト に興味があるのですが,今回「機械学習ベースのソフトウェア・システム の形式的検証」という研究題目で,プロジェクトを実施する計画です. 他にもサイバーセキュリティに興味があるということでした. 性格はみな明るく,英語もコミュニケーションに不自由ありませんでした. 目下UGAのコースで日本語を勉強中だそうです.